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円堂がマジンザハンドの特訓してるあたりが、
もうどうしても円風にしか見えなかったから書いてみた。
タイトルのせいじゃないですけど、
放映中のアニメの空気をまったく読まない内容になっております!
* * * * *
家まで送ると心配する木野を、円堂はささやかな男のプライドを隠した笑顔で振り切る。
鬼道や豪炎寺の手助けも、これ以上は大丈夫、と断って、円堂は重い体を引きずりながら、一人で帰宅していた。
「あれ……」
最後の角を曲がって、もうすぐ家だと視線を上げた円堂の目に、綺麗な青が飛び込んでくる。
「おかえり、円堂」
円堂家の玄関先で、ブロック塀に背中を預けて立っていた風丸が、円堂に気がついて片手を上げた。
よろよろと近づいた円堂が、どうかしたのかと尋ねるより先に、風丸は学校指定の肩掛け鞄から取り出した数枚のルーズリーフを円堂に差し出した。
「ほら、みんなの今日の練習内容。まとめたから持ってきたぜ」
「あっ!」
そこでようやく円堂は、今日の部員たちの練習を風丸たちに任せきりにしていたことを思い出した。
「わ、悪い! ……ありがとう風丸」
手渡されたルーズリーフを抱えて礼を言った円堂だったが、疲れきっていて、その中身を確認する余裕がない。
そんな円堂の背中を、風丸は苦笑しながら玄関へと押しやった。
「いいって。後で目、通しといてくれよ」
「もちろんだって!」
「見る前に寝るなよ? …それじゃ、また明日な」
「ああ、また明日!」
口調だけは元気なものの、足取りをふらつかせながら円堂は家へと入って行った。
そんな円堂をじっと見送ってから、風丸は大きく息を吐いて、円堂を待っていた時と同じように背中をブロック塀に預けた。
「俺にできるのはこんなことぐらいだけどな」
……円堂は今、サッカーの壁にぶつかっている。
これまでサッカー一筋できた豪炎寺や鬼道、一之瀬たちならばともかく、小さい頃からサッカーに打ち込んでいたわけでもない風丸は、円堂の悩みを手助けすることはできない。
いくら古いつき合いの円堂と風丸であっても、踏み込むべきではない場所というのはあるものなのだ。
円堂の練習を見ながらマネージャーたちが話しているのが聞こえたが、見守るしかできないというのは、本当に大変なことだと風丸は思う。
しかし、特訓を直接手伝うことだけが、円堂のためになるわけではないだろう。
「円堂……ここにいるからな。背中は任せとけよ」
風丸が今日任されていた練習の確認やチームのみんなへの気配りも、円堂にとって、とても重要なことのはずだ。
自分のことで手一杯になっている円堂が振り返った時に、少しでも安心できるようにしておきたい。
そう考えて、風丸はぎゅっと拳を握りしめる。
「今だけは、俺がお前のゴールキーパー……かな」
自分の発想に少しだけ笑って、風丸はぱっと明かりの灯った円堂の部屋の窓を見上げた。
* * * * *
風丸さん、内助の功。……すいません、だいなしですね。
でも風丸は嫁ですから…!(笑顔)
「空気のような」って表現はあまり良い意味では使われないかなーと。
でも、そばにあるのが当たり前すぎて存在に気がつかないけど、
息が詰まってはじめて自分には空気が必要だって気がつく……
幼なじみカップルはそんな「空気のような」魅力があると思うわけです。
キャプテン、息が詰まる前にちゃんと、自分には風丸さんが必要だって気がついてね!
もちろん風丸さんも同じだよ!……と最近のアニメを見ていてすごく思う…。
(お礼SS・円風2種+α)
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