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ぱっと思いついてがーっと書いたので短いですが、
アニメ85話より。イナズマジェット的な円風。
アニメ85話より。イナズマジェット的な円風。
* * * * *
デッキから外見を眺めた時も心が躍ったけれど、こうして乗り込んでみると、いっそうの喜びと誇らしさがこみ上げてくる。自分たちは、このイナズマジェットで世界に羽ばたくのだ。
そんな思いを胸に機内を見渡した風丸は、窓際の二人掛け席の前に立つ円堂と視線が合った。
「風丸」
呼び声に、ああ、と笑顔で頷いて、風丸は体を斜めにして通路を空けている円堂の横をすり抜け、窓際の席に収まる。
振り返るように見上げた円堂が通路側の席についたのを見届けてから、風丸はいつものように窓の外へと視線を移動させた。
飛行機の窓はさすがに開かないけれど、閉ざされたガラスの向こうを吹き抜けた風が、遠く掲げられている、何かの旗を揺らすのが見えた。
「なあ…そこから吹雪や半田たち、見える?」
つい、と袖を引かれて、風丸は見上げていた視線を地上添いに滑らせる。
「う~ん…、あそこにいると思うけど…」
見送りを受けた送迎デッキは、飛行場の建物の中からすぐに見つけられた。
けれど一面ガラス張りのデッキは光に反射して鏡のように輝いていて、その中をうかがうことはできない。
「そっか」
風丸の言葉を聞いて、円堂は風丸の袖を離して小さく頷いた。
どれだけ心が踊っていても、日本に残る仲間たちのことを考えると、風丸だって落ち着かない気持ちになる。まして、キャプテンの円堂ならばその思いは人一倍だろう。
「席、代わるか?」
たとえ姿が見えなくても、少しでも近い場所から仲間たちを見ていたい…円堂はそう考えるだろうか。
訪ねた風丸に、しかし円堂は首を振り、ぱっと笑顔を浮かべてみせた。
「いいよ、大丈夫。それに、風丸は窓側の方がいいんだろ」
「まあ、そうだけど…」
たしかに風丸は、風を感じられる窓側の席が好きだ。円堂と一緒に乗り物に乗る時は、いつでも窓側…ついでに言うなら、左側が窓になっていて、視界の開けている右側に円堂が並ぶ席に好んで座るのだけれど。
なんにせよ、円堂が良いのであれば、風丸にはそれ以上何も言うことはない。
窓の外から意識を機内に戻して、キャプテンの顔でチームメンバーたちを見渡している円堂を横目で眺めながら、風丸は手探りで探し当てたシートベルトを腰に回してカチャリと金具を留めた。
* * * * *
だって、いつも隣なだけじゃなくて、
いつも風丸さんが窓側だったからっ…!
逆に、円堂さんがアクティブな
通路側がいいのかもしれないなぁ、とも思いつつ。
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