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 風丸さんを愛する稲妻11ブログ。現在、凪いでいます。
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どたばたキャグテイストな円堂×風丸小説。
まだくっついてない円風で、被害者は土門です。(ごめんね!)

とくに時系列の表記はしてないんですが、
円風が同居してる設定なので、便宜上5年後くらいで。

下の日記で書いてる妄想とは似て非なるものです。
(みつあみ関係ないです。)

それでもOKな方だけどうぞ…!


 * * * * *

「そーいえば、ついに同棲はじめたんだって?」
「同棲?」
 からかうようにそう言ってきた土門に、言われた風丸は不思議そうに首を傾げた。
「俺が? 誰とだよ?」
「だから円堂と。一緒に暮らすことになった…って一之瀬から聞いたけど?」
 さては誤報を掴まされたのかと疑いかけた土門だったが、風丸は納得がいったように頷いた。
「ああ、なんだ。円堂とだったら確かにこの春から同居してるけど……友達と一緒に住むのは別に同棲って言わないだろ?」
「はあっ?」
 今度は土門の目が丸くなる。
「だってお前ら、付き合ってるんだろ?」
「あのなぁ…なんか良く言われるけど、俺と円堂は別にそういうんじゃないぜ」
「おいおい、だってお前らってさ……」
 心外だと言わんばかりに肩を竦めた風丸に、呆れ顔の土門が言葉を重ねようとする。
 その時、向こうから風丸の名を呼びながら走ってくる人影が見えた。
「お~いっ、風丸~っ!」
「円堂!」
 応えた風丸の表情があからさまに明るくなった事に気がついて、土門は苦笑いを浮かべる。
(ほーら見ろって。いつだったかの豪炎寺の台詞じゃないけど、本当にわかりやすいよなぁ、風丸は……)
 心の中でそんな事を言っているうちに、円堂は二人の側まで走り寄ってきた。
「ここにいたのか風丸、今朝さ……あっ、あれ? 土門? もしかして風丸と話し中だったか?」
 言いかけて、そこでやっと円堂は傍らの土門の姿に気がついたらしい。
「いーや、別に。…お先にどうぞ?」
 首を振って話の先を促してやれば、ごめんな、と軽く頭を下げた円堂が風丸に向き直った。
「一体どうしたんだよ円堂。今日は寄るところがあるから遅くなるって出掛けに言ってなかったか?」
「それだよ!今朝は遅くなるから一緒に帰れないって言ったけど、なんとその用事がなくなったんだ」
 おーい、まさかあんだけ走っといて、そんなことを報告に来たのかよ!? というツッコミを、土門はかろうじて飲み込む。
 これまでの経験から言えば、この二人が本領を発揮するのはまだまだここからのはずだ。
「だからオレ、風丸を探してたんだけど…」
「そうなのか。だったら今日はこのまま一緒に帰ろうぜ」
 とても嬉しそうな風丸が円堂に笑いかけ、はっ、と何かに気がついた顔をになる。
「そういや冷蔵庫がからっぽだった! 帰りにスーパーに寄っていいか? ついでに円堂、今日の夕飯は何が食いたい?」
「ああ、今日の食事当番は風丸だっけ。……うーん……風丸が作ってくれるものだったらなんでも食べたいんだけどな」
「ばか! それじゃメニューの参考にならないだろ!」
(……は、ははは……だからこの会話で、ただの同居人ってさ……)
 目の前で繰り広げられる自称友人達の会話に、こうなると判っていたとはいえ、乾いた笑いしか出てこない。
「だったら、今日は円堂の好きなカレーにしとくか。……って、もうすぐスーパーのタイムサービスの時間じゃないか! 悪い土門、俺たちそろそろ帰るな」
「あ、ああ……わかったよ」
「そうだ! せっかくだから土門も風丸のカレー食いに来るか?」
 身を引こうとした所に笑顔で誘いをかけられて、答えを返す前につい、土門の口が滑った。
「……なあ円堂、ちょっと聞くけど……お前と風丸は同棲してるのか?」
「同棲~? 男同士で住むのも同棲って言うんだったっけ? 同居だよな、風丸」
「ああ。……まったく、さっきからそう言ってるのに…」
「やっぱりお互いに無自覚なんだ……マジかよ……」
 予想通りの答えにがくりと肩を落とした土門を、腰に両手を当てた風丸が軽く睨んでくる。
「土門、あんまり変なことばっか言ってると怒るからな。……で、来るのか? カレー食いに」
「……あー、悪かったよ。カレーも今日は遠慮しとくわ。また今度」
 気力を振り絞って、土門は首を横に振って見せた。
「そっか。じゃあ今日の夕飯は二人っきりだな、円堂」
「ああ、そうだな! ……それじゃあな、土門!」
 手を振って、遠ざかってゆく二人の背中は、今にも腕を組んでしまいそうなほどに近い。
「あれはさぁ…もう付き合ってるでしょ、絶対に。つか、帰国子女の俺が言うのもなんだけどさぁ……」
 日本語は正しく使おうぜ、そう呟いて、土門はそっと空を仰ぎ、額に手を当ててため息をついたのだった。

  * * * * *

そんな土門も、きっと一之瀬と同棲中(笑)

って、書いたはいいけどずっと上げようか迷ってた話なんですが、
妄想ついでに上げてしまいました。

円堂はあのまま行けばいつかスカウトされてプロ選手になるんでしょうけど、
監督とか、コーチとか、恵まれない国の子供に
サッカー教えに行ったりとかのが似合う気がします。
とりあえず、公式監督の資格を取るといい…!

風丸さんは大学で走りながらスポーツ医学を勉強中ってことで!

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