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時間的には3期?でも季節考えると2期~3期ぐらいかも。
2/22とかにUPできればよかったけど無理でした。
あ、別に猫化とかではないので!
* * * * *
「寒い…………」
寝ぼけて呟いた自分の声で、オレはかけて寝たはずの毛布が全然体にかかってないことに気がついた。寝相は悪くない方だと思うけれど、暴れて足元に蹴ったのかもしれない。
寒いけれど、同時に眠くて目が開かない。
仕方がないから目を閉じたまま、オレは足元を手探りした。
毛布より先に手に触れたのは、毛布よりずっと温かなもの。
……ん? なんだ、これ……って!
誰かがいる。ぼんやりと寝ぼけていた目が一気に覚めて、オレはがばっと勢い良く起き上がった。
まあ、誰かなんていっても、こんな時間にオレのベッドにもぐりこんで来る奴なんて一人しか思いつかないけどな。
予想通り、そこにいたのは円堂だった。
寝息をたてる円堂の腕に、オレから奪い取った毛布がしっかり抱えられてる。
「……円堂っ!」
オレが名前を呼んでも、ぐっすりと眠っている円堂が目を覚ます気配はない。
はぁ……。まったく、どうしたもんかコイツは……。
ため息をつきながら、オレは組んだ足に片肘をついて、丸まって眠てる円堂を観察してみる。
……これって、寒いからこんなに丸まってんのか? 毛布、かければいいのに……。
円堂が抱えている毛布を取ろうと思って引っ張ってみた。
けれど、円堂は引っ張った分だけ毛布を抱えてさらに丸くなる。
なんかこれ……猫が寝てるのに似てないか?
そう思ったらサイドで跳ねている円堂の髪が猫の耳に見えてきた。
ぐっと身体を乗りだして、オレは円堂の「猫の耳」に口を寄せる。
「円堂ー……にゃーん?」
道端で良く会う野良猫だったら、こうやって鳴き真似すると、時々鳴き返してくれるんだけどな……なんて思って少しだけ笑った途端、円堂の腕がオレの頭をいきなり抱き寄せた。
「うわっ!」
「………んー…むにゃ……」
もしかして円堂は起きていて、あんなふざけた鳴き真似を聞かれてしまったのかもしれない。
そう思って焦ったけれど、どうやら円堂は単に寝ぼけているだけみたいだった。
よかった……けれど、まるでサッカーボールのようにしっかり抱きかかえられてしまったオレは、円堂の腕の中から抜け出すのは難しそうだ。
……いいや。今夜はもうこのまま寝よう……。
早々に諦めて、オレは円堂の腕からオレの代わりに解放されていた毛布を引っ張って、手探りで円堂の体を包んでやった。 もちろん、腕の中のオレも一緒に。
毛布のおかげで温かくなったせいか、円堂の腕が少しだけ緩んだ。その隙に姿勢を変えて、オレは円堂の顔を見上げる。
円堂は、猫っていうより犬かもしれない。それとも虎? ……あ、虎は猫科だっけ?
そんなどうでもいいことを考えながら、オレは小声でもう一度だけ猫の鳴き真似をしてみた。
「にゃあ」
「……う…ん、………風丸ぅ……」
「っ!?」
……驚いた。間違いなく眠っているはずなのに、寝言でそんな鳴き返しって、ありなのか円堂?
けれどなんだか嬉しくなって、オレは眠っている円堂の頬にそっと唇を寄せた。
* * * * *
ねこです。
寒くて丸くなって寝てる円堂さんと、にゃあと鳴く風丸さんが書きたくて…!
こんな感じのいちゃいちゃ加減が、うちの円風の日常。
(お礼SS・円風2種+α)
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