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ダーリン書いたから、今度はハニー。
時期的には2期より後。
前の話と対ですが、内容は特に繋がってません。
いちゃいちゃさせられてたらいいなー。
* * * * *
駐車場の隅に置かれたイナズマキャラバンの上は、陽が差してぽかぽかあったかい。
ここはオレたちのもう一つの部室みたいなもんだから、今でもこうやって時々、昼ご飯を食べにきたりしてるんだ。
今日も風丸と一緒に昼食べようぜって約束して、オレたちはここに来たってわけ。
食べ終わった昼ご飯のゴミをひとまとめにしてから、オレは携帯を開いた。昼休みが終るまで、あと15分。
時間だけ確認して携帯をしまって、オレはう~んと体を伸ばしながら、すぐ隣……っていうか、斜め下ぐらいを見る。そこにはぎゅっと丸まって眠る風丸がいた。
「風丸ー」
呼んでみたけど、返事の代わりに気持ちよさそうな寝息が返ってくる。
昼ごはんを食べてる間ずっと眠そうだった風丸は、昨夜、外国のサッカー中継を見て夜更かししたんだって。
あんまり眠そうだったから「起こしてやるからちょっと寝れば?」って言ったら、風丸はあっさり頷いて、学ランの上着を脱いで寝転がった。
オレはその上着を受け取って、風丸の上にかけてやって。
『悪い、円堂……。昼休みが終わる頃に起こしてくれ』
『わかった。おやすみ、風丸』
『ん……おやすみ……』
そんなやり取りを思い出しながら、オレは勝手にニヤけてくる顔を抑えられないでいた。
だって、風丸っていつもあんまり隙がないんだ。居眠りしてても、人の気配とかですぐ起きちゃうし。
それなのに、オレの前で気を抜いて、こんなにぐっすり眠ってるって……なんかすごく「恋人」って感じがするだろ?
嬉しくて、オレはつい手を伸ばして風丸の髪を撫でた。撫でたところでハッとする。あ、触ったら起こしちゃうかな?
だけど風丸は、ちょっと唸って首を振っただけで、目を覚ましたりはしなかった。安心して同時にオレはもっと嬉しくなる。
……あれ? 今、風丸が首を振るのと一緒に、結んでる髪が揺れたけど、それって何かに似てる気がする。こうやって丸まって寝てるところとかも……。
ええっと、ああ、そうか! 猫だ。猫の尻尾。家の近所で良く見る猫が、こうやって日向に丸まって眠って、時々を尻尾を振ってるんだ。
一瞬でオレの頭の中に猫の耳と尻尾を生やした風丸の姿が浮かんだ。わっ、オレ、なに考えてるんだろ。頬がかっと熱くなった。……ちょっと見たいけど、風丸に猫耳と猫尻尾つけて、なんて言ったら、絶対に怒られるよな……。
だけど風丸って普段から猫っぽいかも。……足が速いから、チーターとかヒョウとかそういう大きいのの方が近いかな?
……そんなことを考えながらもう1回風丸を撫でると、風丸はむにゃむにゃと寝言と言いながらオレの手に擦り寄ってきた。
「……にゃ…ぁ……」
「っ!」
「えん……どう……」
本当はもうちょっと違う寝言だったのかもしれない。けどさっき想像した猫風丸のビジュアルが頭に残ってたオレには、その寝言は猫の鳴き声にしか聞こえなかった。
おまけにオレの名前まで呼んで、懐いてくれて、あまりの可愛さに頭がクラクラする。どうしよう、今、すごく風丸にチューしたい。
こんなところで、しかも寝てる隙にチューしたら怒られるかな? さすがに起きちゃうかな? でも……。
どうしても我慢ができなくて、オレは眠る風丸のほっぺたにこっそりと唇を寄せた。
* * * * *
ねこでした。
円風はお互いを見て、ちょっと方向は違うけど
なんとなーく似たようなこと考えてるといいと思います!
それが幼なじみクオリティ。
円堂さんはこの後、真っ赤な顔の風丸さんに怒られて、
慌てた勢いで猫耳の話までしちゃって火に油を注ぐといいんだわ v
(お礼SS・円風2種+α)
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イナズマサ一チ
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