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順不同、スローペースで展開予定。どれも多分短いです。
≫3 おでこにキス (※ 円風、付き合ってます!)
* * * * *
「風丸、なあ、風丸~」
ベッドに寄りかかって本を読んでいる風丸に、ベッドの上で暇を持て余している円堂がまとわりつく。
「うん……」
しかし、活字を追うのに夢中になっている風丸からは生返事しか返らない。
「かーぜーまーるー!」
ちっとも相手にしてもらえずに拗ねた円堂は、ベッドと同じくらいの高さに来ていた風丸の肩に顎を乗せてしまう。
実力行使で読書の邪魔をされた風丸はため息を一つ吐いて、手にしていた本を床へと伏せた。
「……円堂、暑いだろ」
迷惑そうな声と同時に、風丸の手が真正面から円堂の顔を押し退けようとする。させるものかと反発して円堂は不自然な体勢のまま力を込めた。
ぐぐぐ、と押し合ったのはしかし一瞬だけで、円堂のバンダナを乱暴に押し上げたところで、風丸の手から荒々しさが消えた。
くしゃりと円堂の髪をかき混ぜるように動いた手がバンダナを攫う。あっ、と思った一瞬の隙に、とても近い所に風丸の顔があって。
「わ、わ…っ!?」
動揺する円堂の額に、風丸の唇が一瞬だけ触れて離れる。
突然のことに驚いた円堂は思わず身を起こし、目を見開いた。
「かっ、風丸っ!?」
「……これ読み終わったらちゃんと相手するから。それまで邪魔するなよな」
何事もなかったかのように言って、風丸は床から本を取り上げて再び目を落としてしまった。
「………………っ」
驚きのまましばらく硬直していた円堂だったが、暖かくやわらかな感触の残る額と、風丸の右手に攫われたままのバンダナに、緩む頬を押さえられなくなる。
「へへっ」
「……なんだよ」
嬉しそうな笑い声に、即座に風丸が応じる。
「だって、風丸からキスしてくれたの初めてじゃん」
「っ!」
円堂から僅かに見えている風丸の耳が、みるみる赤くなる。
「風丸、もしかして照れてる……?」
「うるさい、円堂!」
指摘を遮った風丸は、さっきからちっともページが進んでいない本で口元を覆ってしまった。
* * * * *
円風ラブラブ強化中。しばらくはこんな感じで続くかと。
風丸さんだってキャプテンが好きだし、
男子なんだから積極的になるよ! でも照れるよ!
そこが良いと思うのです。
お題 3/10 クリア。
(お礼SS・円風2種+α)
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イナズマサ一チ
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